北中学校の生徒の皆さんへ

 新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う臨時休校が5月末まで延長となりました。これまでの臨時休校期間、外出自粛など不自由な生活や友達に会えない寂しさ、学習や部活動など学校生活に熱中できない物足りなさなどを感じて生活していたと思います。生徒の皆さん一人一人がよく頑張ったと思います。

 6月以降のことはまだ予定でありますが、希望をもって臨時休校となる最後の1か月だと思い、気の緩み、油断は絶対にないように生徒の皆さん一人一人が自らの命と健康を守る『行動のギア』をあげていきましょう!

 今回の新型コロナウイルスが私達に与えた影響は甚大であり、人々の心に「不安」や「怖れ」を生じさせ社会に様々なストレスやイライラによる「差別」や「断絶」をもたらすことも考えられます。私も『最近ため息が多くなった』と自覚するようになりました。予測をしていなかった事態に頭では理解しているつもりでも、追いついていない思いがあるのだと自己分析をしています。

 大人でもこのような不安定な気持ちになっているので、君達生徒の皆さんも突然のこの事態に戸惑っているのではないかと心配になります。

 これまで培ってきた、育んできた私たちの様々な「絆」や「関係性」は大きな試練を迎えるかもしれません。しかし、今回の事で君たちには、大きな気づきがあったはずです。平凡な日常の当たり前のありがたさ・・・。心のチャイムを自分で鳴らしてテレビやゲーム、スマホなどの様々な「誘惑」に負けずに、規則正しい生活をすることや学校から出された課題にしっかりと取り組むことの難しさ・・・。友達の存在・・・。

「我慢する」ことや「自制心」、「周りの人たちの思いやり」や「人と人とのつながりのあたたかさ」などに改めて気がついた人もいるのではないでしょうか。

 いつもとは違う学校のはじまり方になりますが、大切な気づきを得た君達なら、これまで育んできた仲間との「絆」や「関係性」をさらに深いものとし、充実した学校生活を送っていけると信じています。夜明け前が最も暗いと言われます。もう少しの我慢です。学校は先生達が守っています。

 再開後の学校生活は、君たちの命と健康、安全を守るために縮小されたり、中止になるものもあるかしれません。しかし、君たちの頑張りや意欲は縮小されることなく、これまで以上に熱いものにしてほしい!先生方と一緒に昨年度掲げたスローガン通りに躍進した北中学校をさらに発展させていきましょう!

 そして、臨時休校が延長された1か月間、時間をかけて自分自身と向き合い、自分自身を振り返り、自分の内側を豊かにする有意義な期間としてほしいと思います。6月にやる気に満ちた元気な笑顔で会えるのを楽しみにしています!

                                        校長 丸山 陽一