北中学校のみなさんへ「命のメッセージ」

「命のメッセージ」        岡安孝文

 生徒のみなさん、夏休みは「命」の大切さを考えるとてもいい機会です。また、保護者の方も子供と向き合う時間がたっぷりあります。是非、この機会に命についてじっくり話をしてみませんか。今回は、「命の大切さ」を子供たちに伝えてくれる絵本について紹介します。小さいころお母さんやお父さんが読んでくれた絵本の中に、大人に近づけば近づくほど忘れてしまいそうな大切なものがあると思います。もう一度そんな絵本を開いてみませんか。

1.あやちゃんのうまれたひ

6歳の誕生日が近づき、「うまれたときちっちゃかった?」と聞くあやちゃんに、「うまれたときのおはなしをしてあげようか」とお母さん。予定日を過ぎてもなかなか生まれず、お父さんもお母さんのお腹に話しかけていたこと、みんなが生まれるのを待ちわびていたことを教えてあげます。そしてとうとう出産の日のお話へ…。

(作・絵:浜田 桂子)

2.うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん

大好きなおばあちゃんが亡くなりました。おじいちゃんもお父さんも、みんな大粒の涙を流して悲しんでいます。おばあちゃんは美しい棺に入れられ、苔のむした森の下で眠りつづけます。うさこちゃんは、たびたびお花を持ってその場所に行き、「おばあちゃん」と語りかけます。

(作・絵:ディック・ブルーナ)

3.ぼくからみると

夏休みのある日、昼下がりのひょうたん池。「池の中の魚から見ると…」「空を飛ぶとんびから見ると…」「自転車のしょうちゃんから見ると…」。周りに生きるたくさんの生き物から見たひょうたん池が、生命力あふれる力強いタッチの油絵で描かれています。

(文:高木仁三郎 絵:片山 健)

4.あなたがうまれたひ

あなたが生まれる前の日に、動物たちは「あのこがくるよ」とその素晴らしいニュースを次々に伝え、地球も太陽も月も、みんながあなたの誕生を待っていました。あなたが生まれたその瞬間、みんなが歌いました。「まわる ほし ちきゅうへ ようこそ!」「あなたが うまれて とっても うれしい!」

(作・絵:デブラ・フレイジャー)

5.さよならをいえるまで

愛犬ジャンピーの身にふりかかった突然の悲しい事故。ハリーはその事実を受け入れることができず、ジャンピーと一緒に寝ていたベッドで眠ることができなくなってしまいます。そんなハリーのもとにジャンピーが現れ、毎夜一緒に遊んで過ごしますが、ジャンピーの影が日に日に薄くなり少しづつ別れを悟るハリー。ジャンピーに「さよなら」を言うことはできるのでしょうか。

(作:マーガレット・ワイルド 絵:フレヤ・ブラックウッド)